ペルー環境教育奮闘記。

青年海外協力隊 環境教育隊員としての活動記録とペルーの情報発信のためのBlog

地上絵だけじゃないナスカ!

任期の終わりも近づいていますがそれにつれて書きたいことも一杯です。

出来る限りペルー・イカ青年海外協力隊について知ってもらえるように書いていきたいと思います。

 

イカ州の中にあるナスカ。

日本でも地上絵が有名ですがそれだけじゃない!!

 

ナスカの地上絵はナスカ文明の一つですが、インカ時代の遺跡があります。

パルドネス遺跡。

こちらはコスタとシエラを結ぶ関所の役割といわれています。

ただ残念ですが地震で倒壊したままの状態。

さらに遺跡の材料だった石を崩壊後に住民が持ち帰ったりしてかなり悲惨な状態です。

ナスカはイカ州でもアンデスに近い位置なので交易の拠点として重要だったそうです。

基本はアドべづくりですが、上の写真のようにインカの名残の石畳もあります。

この石畳は上層の人たちのみが立ち入りできるエリアのみに設置されています。

丘を中心に改装がわけられていたそうです。

しかし復旧された部分もあり、コスタのインカの遺跡としては見所があります。

 

そして、地上から見える地上絵エルテラール。

有名な地上から見える地上絵は手や木をミラドールから見るものですが、今回は丘から見えるもの。

以前は星座をかたどっているや同じ方向を指しているなどいわれていましたが、現在はある山をさしているのではとも言われています。

この道の部分が多くの人を集める魅力なのかもしれません。

 

そして、アンデス川に位置するコスタのナスカの水事情。

ここは紀元後800年ごろのナスカ文明時代に作られた水路がいまだに使われています。

降水量が少なく、日差しが強いナスカなので、灌漑水路を日が当たる場所に設置してしまっては蒸発をしてしまいます。

 

それを防ぐために、石で塀を作って影を作っています。

さらにくみ出し口はこのように渦を巻いて取り出せるようにしています。

ここにはイカでとれるワランゴの木を地下で橋渡しさせて水路を構成しています。

こんな感じに深くなっています。

 

2年前はガイドのスペイン語が全然わからないし、歴史もわからなかったのでなかなか難しかったこういった場所も、文化や歴史がわかって言葉が理解できると非常に興味深い場所です。

 

空から見る地上絵だけでなく是非地上のナスカも楽しんでください。

 

ではでは

大切なアミーゴ

嬉しいような悲しいような出来事。

 

今の事務所で一緒に働いている友達Reynaga。

年齢も高年齢の配属先では一番近くて、兄貴と友人の間のような関係です。

いつも冗談を言い合って、助けてくれる。

今までこうやって楽しく充実した活動が出来たのも彼のおかげです。

本当に感謝しています。

そんな彼は人生の次のステップに進みます。

彼の雇用形態は契約社員

市役所は70才定年で、多くの契約社員がいて約半分が契約社員

そして、給与も正職員の半分程度。

 

彼は今年中に結婚します。

本当に優しい彼ですが、やはり家族を持つためには現在の給与では足りません。

その為に、市役所を去り、イカを去りリマで仕事を探すことにしました。

彼は一緒に仕事をしていても、周りの人に目を配っていて熱心に働く有望な人間です。

多くの同僚が興奮したら止まらない中、彼はいつも冷静に物事を考えれる人間です。

 

そんな彼が自分よりも先にイカを去ることが決まりました。

彼は生物学の免許を持っていて最初は市内の動物園で働いていましたが、1年ほど前に今の配属先にきました。

 

リマでは動物関係の民間企業に入社予定です。

 

彼の新しい人生に進むことを祝福している分、思っていたよりも早い別れに複雑な思いです。

彼もずっと決めていたのに「アミーゴ」の私には言えなかったそうです。

 

今日彼から直接言われたときは「君が選んだ道だから幸せになってね」

としか言えなかった。

 

場所は離れても大事なアミーゴです。

彼が笑顔でいてくれればそれでいい!

幸せになってほしいだけです。

いつか地球のどこかで会える日を楽しみに。

 

ではでは

騒音問題に向けて!

先日ペルー環境省から講習会の為に2名の職員がイカにきました。

 

ペルーは南米諸国でも一番騒音問題がひどいといわれています。

その中でもイカはTOP10に入る問題地域だということです。

 

騒音の問題点の講習会。

その後みんなでマップを広げて問題の多い場所を15か所探し出します。

 

そこで自分が「あの交差点うるさくない??」

と言うと。

みんな大爆笑!

外国人の自分が知っていることがおもしろいようです。

「あの道なんだったったけ??」

と同僚が思い出せない道を答えると

また大爆笑!

こんな陽気な職場ともあと17日。

 

早速街に出て計測。

プレゼンの中で環境省が推奨している数値は

住宅地50㏈

工業地帯60㏈

そして、実際にイカの住宅地域の問題地域。

73㏈。。。

 

こうして計測を24時間のうちの4ポイントで計算します。

 

特にペルーで問題なのは車のクラクションやレストランの排気用モーター。

住宅地に位置する車修理工場の騒音。ディスコなど。。。

 

きっとここの音になれているから日本に帰ったら静寂なんだろうな。

 

イカもごみや水だけでなく騒音や大気汚染の問題もあります。

 

少しづつこの街がきれいになりますように。

 

ではでは

隣町ピスコへの旅

二年ぶりに隣町ピスコに。

任地に着いた際に引継ぎの中でピスコに啓発に来て以来。

 

早速アルマス広場に到着!

なぜか自転車レースやってました!

隣町なので雰囲気は似ています。

イカのほうが州都なので少し大きいですが、大体あるものは一緒。

住むには十分な街です。

しかし、少し違うところも、それは教会のきれいさ。

アルマス広場の教会もペルーじゃ見たことない感じのモダンさ。

これは2007年におこったピスコ沖地震で倒壊したであろう教会が再建されているからなんだろうな。

 

そんなピスコに来た理由は最後にどうしても見たい遺跡があったから。

それはタンボコロラード。

色のついた宿場という意味のワリ時代からインカ時代にかけての遺跡です。

ペルー沿岸部特有の岩山の前に設置されたアドべ造の遺跡です。

宿場として沿岸部とアンデス地域を往復するインカが宿泊するために使用されていたといわれています。

名前の通り昔についていたであろう色が残っています。

ナスカ地方のナスカ文明の土器にも同様の色が使われていて、サボテンの実を使って出る色だそうです。

そして、後ろの壁の模様はトルヒーヨのチャンチャン遺跡にもある形。

ペルーに来れたおかげで少しはペルーの文明に関して詳しくなりました。

 

そして、ここには2つの浴槽が用意されていてインカの風呂とインカの妻の風呂だったといわれています。

ペルー人も風呂が好きだったんだな!

日本ではあんまり知られていませんが、かなり規模も大きくてインカでもマチュピチュとは異なる作りなので面白い遺跡ですね。

 

ピスコにはパラカスで地上絵も見れるし、さらにリトルガラパゴスといわれるバジェスタス島。そして、海岸のリゾート地でピスコのんでって贅沢な時間が過ごせるし、リマからも近いのでこれから人気な観光地にもっとなっていくんだろうな!

 

イカ州はナスカの地上絵だけじゃない!!

 

ではでは

苦手なもの!

配属先でのスペイン語での発表もおえたら、上司から。

「文章にまとめといて!」

との事。

 

なので、頑張って最終報告をかちゃかちゃさせました。

 

改めてこうやって2年間を振り返るといろいろあったなぁと思うのと同時に、懐かしさも。

 

今思うとあっという間の2年間だったけど、その時々で色々もがいていたなという部分も。

 

 

そんなこんなで報告書を完成させて、女性の同僚に

「これでいいかな!?」

と聞いてみると。

同僚が

「これ書いたら帰っちゃうんだよね。。。。」

と言って、泣かれてしまいました。

 

そう、自分が一番苦手なもの。それは女性の涙。。。

 

かなりテンパりました。

しかし、他の同僚が来て

「なんで泣いてんだよ!笑」

と雰囲気を変えてくれました。

 

そう悲しんでくれるのは嬉しいけど、やっぱり女性の涙は苦手です。

 

けど、その女性は子供もいる女性なのであしからず。

 

JICA向けの最終報告書も提出して、あとは同僚たちのサポートがメインで残りの時間を過ごします。

イカでの生活もあと20日切りました。

寂しい気持ち半分。嬉しい気持ち半分。

 

ではでは

 

色々な最後が迫ってます。

イカ滞在残り25日。

 

ペルーを離れるのも約30日。

 

そんな中で色々な最後が来ています。

 

真夏真っ盛りのイカではマンゴーが全盛期。

 

日本ではまだまだ高級フルーツのマンゴーが真冬の広島のみかんぐらいのペースで食べられるこの生活も。

 

ホームステイ先が配給のように毎日くれるマンゴー。

 

もちろん、食べた後にマンゴーの繊維質が歯に挟まって

「あーー!めんどくさい!」

って思うけどやっぱりおいしいんだよな。

 

更に先週同僚の誕生日がありました。

これが離任までで最後の同僚の誕生日です。

 

こうやって業務時間中にお酒飲んでお祝いしてなんてことはもうないんだろうなと思うと少し寂しくもなります。

 

残り短いですがやり残しの内容に頑張ろうと思います。

 

ではでは

ポマックの森

今回の旅ではクントゥルワシ遺跡の他にフェレニャフェにあるポマックの森に行ってきました。

 

日本人が発掘した遺跡 クントゥルワシ遺跡 - ペルー環境教育奮闘記。

 

ここでは同じ職種「環境教育」の後輩ボランティアが活動しています。

JICAボランティアの「環境教育」隊員は大きく2種類に分けられ、ごみ処理や水汚染など環境問題の啓発活動を行うブラウン系と自然や動植物の重要性を啓発するグリーン系があります。

 

私はブラウン系で今回訪問したボランティアはグリーン系です。

同じ職種ですが毛色の違うボランティアの活動を見せてもらいました。

 

ここはフェレニャフェからコレクティーボにのって20分ほどで到着します。

ここは歴史的自然保護区に認定されており、環境省により管理されています。

 

これはアロガロボ(ワランゴ)の木。

樹齢500年の木です。

また自然保護区なので鳥の巣が一杯あります。

ここの樹齢500年の木は日本で言うパワースポット?に当たるので、

この木に抱き付けば、エネルギーがもらえるということで抱き付いてみました。

高台から見る保護区。

ポコポコ出ているのはワカです。

つまりここは歴史的な遺産を持つ自然保護区なのです。

ここはシカン文化の遺跡があります。

特にフェレニャフェに博物館のあるシカン王の墓が発見された場所もこの保護区の中にあります。

 

プレインカ文化の宝庫 チクライヨ - ペルー環境教育奮闘記。

 

本当は見たかったんですが、この日はアンデスの雨季のせいで川の水量が多くて川を渡れず。。。。

こんな感じです。

 

残念です。。。

折角なら見たかったな。

 

そんなこんなですが、フェレニャフェにはガジナッソといわれる、黒コンドルがいっぱいいます。

同じコスタに位置するのにいる動物がいます。

カラスのようにごみに群れているんですが、羽を広げると2mほどあるんですが、なかなかの迫力です。

 

帰る途中にシカン王の墓が発見されたワカロロのピラミッドが少し見えました。

 

フェレニャフェからアクセスも良く、保護区の観光もモトタクシーを頼めば簡単にできる立地がいい保護区です。

 

ぜひ訪れて見てください!

 

ではでは