プレインカ文化の宝庫 チクライヨ
今、ペルーで人気なのが北部のプレインカの遺跡の街たち。
その中で、有名なのがチクライヨ。
ランバイエケ州の州都です。
ここがアルマス広場にあるチクライヨのカテドラル。
イカのカテドラルは地震後に崩壊したままとなっているので、この綺麗なカテドラルは羨ましいですね。
しかし、ほとんどの観光地はチクライヨの周辺にあります。
まずは、20分ほどのフェレニャフェにあるシカン博物館。
日本人の島田教授がTBSの協力を受けて発掘を行った、黄金国家と呼ばれるシカン文化(ランバイケ文化)の遺跡から発掘された物を展示した博物館です。
800年ごろから1300年前まで存在したといわれるこの文明。
所謂プレインカ、インカ文明よりも古い文明です。
まずはこの発掘されたシカン王は下の写真のように貯蔵されていました。
逆さにつるされ首を切られた姿勢です。
そして、その王が被っていたのが下の黄金の仮面。
この仮面が飾られているのがTBSの部屋と呼ばれる部屋。
いかにこの文明の発見に日本が関係しているのかがわかります。
この博物館では他にも黄金の製造行程などがわかりやすく説明されています。
そして、チクライヨはペルーのほとんどの米を作っている地域といわれています。
おなじ砂漠地域に住んでいるのにここまで緑があるなんて。
そんな場所を抜けて着いたのはTucume。
何もない街が有名なのは、シカン文化の遺跡が広がっているから。
最近新しくなった博物館を通って遺跡を見ることができます。
そこで出土されたのが下の小さな人形です。
祭りの際につかれたといわれる人形です。
この人形に会うのは実は二回目。
ペルーに来る前の2012年。上ので開かれたインカ帝国展にこの人形が来ていて見たことがあったのです。
この時にはこの地に来るなんて思ってもいなかったので、すごく感動しました!
ぼこぼこの部分がシカンの墓で、実際は26個だといわれていますがまだまだ発掘途中でわからないところが多いそうです。
翌日はシパンツアーに。
シパンとは100~600年にあったとされるモチェ王国の最後の王といわれるシパン王の墓から見つかったとされる調度品を中心に回るものです。
まずはシパン博物館。
実際の墓(ワカ)が発見された場所の目の前にある博物館です。
そこではシパン王以外に発見された墓に関する物が展示されています。
遺体にはめられていたマスク。
実際の骨も展示されています。
ここでは宗教的なTOPが埋められていると考えられている人の調度品が飾られています。
そして、ここからが実際のワカ。
こんな砂山にしか見えないワカから発見され、黄金文化といわれるシカン王率いるモチェ王国のワカの発見は世界的発見だったといわれています。
ここでは実際に発掘された遺跡の場所が見ることができます。
ワランゴの木に詰められたのがワカにまつられる本人で、その周りには妻やリャマ。さらに関係のない子供などが埋められていたといわれています。
実際にはこのような形であったといわれ、ワカの部分とともに祭壇部分なども構成されていたといわれています。
そして、ランバイエケにあるシパン王墓博物館に。
ワカをイメージした近代的な博物館。
ペルー一の博物館ともいわれる博物館です。
中は写真撮影禁止なので写真はありませんが、シパン王の調度品が所狭しと並べられており、黄金をふんだんに使ったこの調度品は見所がたくさんあります。
そして最後はブルーニン博物館。
ドイツ人でチクライヨ周辺で発見された遺跡などに尽力したドイツ人に由来して作られた博物館です。
ここにもシカン文化で発見された黄金マスクが飾られています。
インカ帝国の象徴でもある儀式用のナイフ(トゥミ)もシカン文化の由来だといわれています。
良いガイドに恵まれたツアーでした。
最後にチクライヨ名物KING KONGにの店によって終了。
ペルーに来るまではペルー=インカでしたが、より古い文明にも非常に重量な遺跡が多くあり、ペルーは改めて奥が深いなと思いました。
このチクライヨの後に向かったカハマルカに関しては次回に。
ではでは