ペルー環境教育奮闘記。

青年海外協力隊 環境教育隊員としての活動記録とペルーの情報発信のためのBlog

ゴミはどこへ行く?

以前行っていた「ごみ」に関する授業を紹介したいと思います。

 

以前水に関しての授業を紹介しました。

その水と同様に問題となるのがごみ問題。

 

今回は小学生低学年向けバージョン。

水の時の反省を生かして、小学生低学年には簡単な授業だけどわかりやすいものをと思って作りました。

今回は小学生の先生のアイデアも盛り込んでいます!

 

まずは街にどんなごみがあるのかを紹介します。

こういう簡単かつ声を出すのを最初に持ってくると彼らの関心が上がる気がします。

けど、時に収拾がつかなくなる時も。。。

 

そして、道にポイ捨てするとどのくらい分解までに時間がかかるかを質問します。

自分が悪い子に扮してペットボトルを投げ捨てて

「これはいつまでこのままなんだろう?」

という風にします。

ペルー環境省のデータでは500年。

そして、2514年までここにあるというと子供たちもびっくり!

彼らは3年とか3か月とかと思っているからです。

 

そして、ここで「じゃぁどこに捨てればいいの!?」と聞くと

「ゴミ箱!!!!」となります。

まず第一段階で、ごみ箱に捨てるという考えを彼らに理解してもらいます。

 

その後にリサイクルについて話します。

 

モデルとして3つのごみ箱(ペットボトル・紙・その他)を用意して彼らにごみの分け方に応えてもらいます。

なぜ3つかというと、ペットボトルと紙は教室で一番多く排出されるごみで、現在校内分別を開始しているこの学校での回収品目になっているからです。

あまりに多く用意しても彼らの混乱を招くのでこの3つに絞っています。

 

 

たまにひっかけで「ガラスの瓶」等を出すと「ペットボトル!」と答えてくる子供たち。

作戦通りで嬉しくなります。

 

そこで最後に「なんでごみを分けるのか!?」という質問をします。

 

そして、リサイクル出来るものを紹介します。

上のバッグは環境省が作っているペットボトルで作られている鞄。

彼らに触ってもらって実感してもらいます。

なぜこのかばんかというと、2007年に起きたイカ地震の際に政府が配布した防寒用のブランケットが同じ素材だったという事でイカ市民にとっては非常に親しみのあるものという事でこれにしました。

 

「ゴミが一緒だと市役所もこのかばんが作れないしごみになってします。だから、みんなが分けないといけないね」という風にしめます。

ゴミ分別が第2ステップです。

 

日本の皆さんにとっては当たり前なことかもしれませんが、ペルーでは街のポイ捨てが習慣化しています。そして、ごみの回収も一緒です。

しかし、パイロット校では現在市役所のリサイクルチームと協力して、ごみの分別回収を開始しています。

 

自分なりに、彼らに伝わればと。

 

中学生や小学校高学年にはもう少し難しい授業をしています。

機会があればご紹介します。

 

ではでは