ペルー環境教育奮闘記。

青年海外協力隊 環境教育隊員としての活動記録とペルーの情報発信のためのBlog

最後の投稿

今日の夜の飛行機でペルーを発ち、日本に戻ります。

 

2013年の4月からはじめたこのブログも今回で投稿を終了します。

 

今まで読んでいただいた皆様ありがとうございました。

 

この二年間を振り返るとあっという間だったなという思いですが、その時々には色々な葛藤がありました。

 

最初の葛藤はこのボランティア事業に参加をするかという事。

「世界を良くしたい!」という理由ではなく応募を決意した自分にとっては、ベクトルは自分に向いていました。

その中で実際にこの合格という知らせを聞いた時に日本の企業を退職するかを非常に悩みました。

まだまだ未熟な自分が途上国に来て何ができるのか。日本にもっと貢献するほうがいいのではないか。

また、帰国してからの自分の進路にも不安がありました。

日本の企業が少しの社会人経験しかなく、海外でボランティアをやった30手前の人をどう評価するのか。

しかし、一番の決め手はJICAボランティア説明会で講演会をしていたルー大柴さんが言っていた。「LIFEはONCE」だよ!という言葉。

今辞退すると後悔する。2年先にあるかもしれない後悔をチャンスに返るようにしたい。

そう思いました。

 

そして、2013年3月末にこのペルーに降り立ちました。

 

この二年間の生活は色々嫌なことも悩んだこともあったけど、それ以上に多くの人に支えられて乗り越えることが出来た2年でした。

配属先の皆さんはすごく優しく私をサポートしてくれました。

初めての公的な場所での仕事で不安もあり、権力闘争などで嫌な思いをすることもありましたが今はこのイカ市役所保健環境部に配属されてよかったと思います。

そう思える私は恵まれたボランティアだと思います。

最初はあいさつ程度だったスペイン語に耳を傾けてくれた同僚たちに感謝です。

 

そして、ホームステイ先の家族は温かく迎えてくれ、仕事の悩みなどに耳を傾けてくれました。

これ最高のホームステイ先だと思います。

 

そして、日本からも多くの人が支えてくれました。

学生時代の友人。家族。そして世界中に散らばったボランティア仲間。そして、前の会社の方々など。

 

このような感謝の気持ちを持てたのもこの二年間があるからだと思います。

 

日本に着いた時からアラサー無職という肩書に変わりますが、ここで経験したことを活かして新たな進路を探していこうと思います。

 

JICAボランティアは社会還元を今後の人生に求められています。

社会還元とは決して国際協力を継続することだけではないと思います。

 

自分の好きなペルーを多くの人に知ってもらう事。

今回の経験を活かして日本の社会に活かす事。

今の気持ちを忘れず、感謝の気持ちでいきていく事。

 

この二年間で出会ったすべての人に感謝の気持ちを込めて最後の投稿とさせていただきます。

 

ありがとうございます。

最後の思いで詰め込みました。

先週の金曜日にイカを引き上げて首都リマに上がってきました。

イカの最後のあたりは荷物の整理と友人たちからの送別会の嵐で楽しく過ごせました。

 

そんな中最後にイカを去るときがやってきました。

1年9か月住んだホームステイ先。

1件目のホームステイ先が色々問題があり、自分で探したホームステイ先。

私の部屋に着くまでにここまでの鍵が必要でした。

こうやって鍵を開ける生活も終わります。

最後に片付けが終了して撮った写真。

ペルーで一番落ち着く場所だったことは確かです。

最後に、イカの家族と。

本当に恵まれた隊員でした。

 

今でもリマからイカに戻るんじゃないのかなと思うほど、普通だった街が、地球の裏側になるのがなかなか理解できません。

この砂漠の景色を通るのももうないと思うと寂しく感じます。

当たり前に思っていたこの砂漠。日本の帰ったら少し恋しくなるのかな。

 

 

そうしてリマに上がったらペルー料理を満喫したりリマの友人と会ったりを満喫しています。

Tiradito。

刺身のような盛り付けです。

おいしいホタテガイ

海鮮料理の豊富なペルーでよかった。

 

ロブスター。

こういった料理はイカにはないので、リマ生活の楽しみです。

 

リマの友人には色々助けてもらいました。

本当に感謝しています。

 

そして、日本人の口に合うのはPollo A La Brasa.

鳥の丸焼きです。

 

イカのホームステイ先のお父さんのお姉さんの家に呼ばれて行ってきました。

こうして数回して数回しかあったことのない友人にも良さってもらえる幸せ。

お店も案内してもらいました。

小さなお店から初めて6人の子供を育てています。

さらにおばあちゃんのところにも。

素敵な写真です。

 

ペルーでの生活もあと半日。

 

まだまだ満喫します。

 

ではでは

最後の出勤日

昨日は最後の出勤日でした。

 

約二年間当たり前のように通ってきた役所。

今日からは特別な場所に変わります。

 

最初は何もかもが違っていて緊張していた場所。

文化も風習も言語も全然違い場所に変な言い方をすれば「送り込まれ」色々もがいていた気がします。

それがいつの日から日常に変わって行って。

同僚たちとの当たり前が今日から特別に変わっていきます。

 

どうしてもここに来るのには1日はかかるしお金もかかる。

なかなか来れない場所です。

 

最後に同僚たちとのインカコーラを。

2年間一緒に働いていた同僚。

いつもおいしいチーズをくれました。

秘書。

いつも「元気にしてる??」

と声をかけてくれました。

課長の秘書チーム。

1月から来た新しい3人ですが興味津々で声をかけてくれました。

課長。

1月に来た上司。

JICAボランティア事業に興味を持ってくれています。

よく仕事終わりに昼飯を食べた市場のコック。

「台湾人!!」といつもわざと呼んできます

インカコーラをよく買った店のおばちゃん!

暑い夏にかき氷を買っていた店のお姉ちゃん。

事務所のお姉さん。

本当に優しいいい人。

 

違う事務所の秘書さん。

いつもカラーコピーを手伝ってくれた人。

障害者雇用として採用されている彼。

事務作業の手伝いを私にもしてくれます。

今年から働いている実習生の女の子。

日本に興味津々でした。

いつも悪口を言ってくる同僚。

けどキャリアもあって実行力もあるイカの未来の環境エースです。

 

事務所の前で。

ここに来ないと思うと不思議な当たり前の風景です。

最後に同僚が作ってくれたセビーチェ。

イカのセビーチェはカツオで作ります。

元同僚も含めて集まってくれました。

乾杯のあいさつ。

 

事務所を清掃してくれてるおばちゃん。

いつも色々おごってくれました。

 

なんか当たり前が特別に変わる日。

 

あと1週間で日本に帰ります。

 

ではでは

市役所による送別式

同僚から、

「明日は正装で来てね!」

といわれて言ってみたら、式典をしてくれました。

 

市長室にていきなり通されて座らされる。

 

そして、市長から記念メダルと賞状を頂きました。

以前書いていた清掃キャンペーンで既知の存在だったので、

「もう帰るの??いつ戻ってくるんだ??」

と聞かれました。

 

今年の1月から就任した市長と仕事をした期間は短かったですが、ボランティア事業に非常に関心を持っていただいており、いろいろと質問をされました。

環境問題にも関心があり、さまざまな対策を練っているということです。

 

広報担当者に今まで自分がやったことを読み上げてもらいました。

これはカウンターパートが用意してくれたのですが、

「あんなこともやったよな!こんなこともやったな。」

と2年間の試行錯誤がよみがえりました。

 

まさかメダルなんてもらえると思ってなかったのでうれしいです。

 

カウンターパートの言葉。

一番近くにいたからこその言葉。

「常に未来を考えている素敵な思想を教えてくれました。」

という言葉をいただきました。

ずっとそうやって1日のイベントで終わらないようにと話し合ってきた彼女からその言葉をいただけてうれしかったです。

 

わざわざただの日本人の為にこんなに多くの同僚が来てくれました。

今は一緒に働いていない同僚も来てくれました。

本当に幸せなボランティアです。

環境チーム。

元カウンターパートも。

本当に笑って毎日楽しかった。

彼女たちがこれからも啓発を続けてくれると信じています。

 

衛生チーム。

同じ事務所にいるけど仕事内容は少し違う彼ら。

けどいつも気さくに声をかけてくれるいい兄さんたちです。

 

秘書チーム。

今年になって新しい上司になってから来た3人。

スペイン語を話す日本人に興味津々です。

3か月しか一緒にいないとは思えないぐらい。

市長とその秘書。

この秘書さんがいつも清掃キャンペーンで

「暑くない??イカの為にありがとうね!」

といってくれました。

そういう一つ一つの言葉があったからこそ続けられて2年間完走できました。

最後には、

「本当に寂しきなるわ!」と涙を流されました。

嬉しい涙です。

 

明日は事務所で楽しいパーティーをしてくれるそうです。

つまり最後の出勤日。

2年間で当たり前になった日常が特別にもうすぐかわります。

 

残りの仕事は『2年間の感謝を伝えること』

そしたら日本に帰ります。

 

ではでは

 

Vendimia満喫中

イカでの生活もあと1週間。

 

日曜日まで行われているVendimiaを満喫しています。

 

環境省からのプロジェクトの進捗状況の確認ヒアリングがあった日にお疲れという理由でみんなで行ってきました。

かなり盛り上がっている夜のVendimiaは音楽が響き渡っています。

ワインの収穫時期に開かれているこの時期だから飲めるのがCachinaと呼ばれるもの。

葡萄を発行させて8日しかたっていないものを飲むんです。

ワインの様ですが、甘いジュースのような飲み物。

しかし、発酵を続けているので翌日に体に残るのがあるので飲み過ぎには注意です。

この日はエコバッグキャンペーンの時にお世話になった担当者にもあえて、2年間のお礼を言うことができました。

彼のおかげで自分の目標が達成できました。

2人のカウンターパートからは民芸品のお土産を貰いました。

ありがたいお土産持って帰ります。

踊って騒いで飲み倒した夜。

こんなに朝方まで飲む日もあと1週間。

 

そしてこの日の目的はライブ。

こんなに多くの人が集まっています。

 

そんなライブで一番の目玉はアルベルト・バラスというコロンビア人サルサ歌手。

 

市役所の特権を使ってVIPで見ることができました。

 

楽しい思いでもう少し楽しみます。

 

ではでは

カウンターパートから

今日は日本に研修に行っていた今のカウンターパートと前のカウンターパートと話しました。

 

理由はJICA事務所から「日本に研修に行った研修員とJICAボランティアの関係・コラボレーション」に関して質問があったため、研修員の思いを聞いてみたいと思い二人に聞いてみました。

 

「研修に行ってどうだった?研修員の中ではボランティアがいない場合もあるんだけどボランティアがいることのメリットとデメリット教えてくれない?」

 

そこで両名から出たのは

「一番は今までイカに来てくれたボランティアが言っていた物がなくても工夫すればできることもあるってのがわかった気がする。」

 

彼らにとって日本というのは別の惑星のようなものです。

日本から帰国した今のカウンターパートと一緒に働いていると、日本とペルーのギャップに困っている姿を目にします。

日本との状況が違いすぎてどうしたらいいのかわからないといった感じです。

 

なので、私自身はその彼女たちが目指す目標にどうしたらたどり着けるかを一緒に考えようと思っています。

 

なのでいつも

「こんなのどう?」や「こうやってみない?」

と提案してこの二年間働いてきました。

 

やはり多くの人はインフラのような物的な充実を求めます。

しかし、2名の元研修員は少しづつですが、

「あるもので何かできないかな?」

や新しく買ったものを

「これって他のものに使えないかな?」

と色々考えてくれます。

 

素敵な同僚に囲まれた自分は幸せな隊員だったなと思います。

 

ではでは

ワイン祭りVendimiaはじまる。

今年も始まりました。ワイン祭りVendimia.

 

ワインの収穫期に約10日間開かれるこのイベント。

メイン会場であるCampo Ferialには大きな看板が掲げられています。

一応国際ワイン祭りを銘打っているので世界の国旗を掲げています。

ボランティアがいるので日本の国旗も飾ってくれています。

メイン会場は日本の夏祭りのように屋台がメインで並んでいます。

メイン会場だけでなくイカ州にある各ワイナリーでもイベントが行われたりしています。

街自体がお祭りの様です。

この日はペルーの伝統的な踊りのマリネラのコンテストが開かれていました。

音楽に合わせて本番まで練習するペア。

一気に3組が踊って審査員による得票が高いペアが優勝。

年齢別に分けられていてこんな小さなペアも参加しています。

この男の子は親の声援が一杯。

常に親の顔を見ながら踊っているのが面白かったです。

 

 

昔はよりワインのメーカーが全面的に出ていたそうですが最近は祭りとしての色が強くなっており、どちらかといえば毎晩ペルー内外から集まるアーティストによるコンサートがメインとなっているようです。

 

しかし、楽しいだけが祭りじゃなく色々な問題も発生しています。

 

その問題は次回にでも書かせていただきます。

 

ではでは